大学の成績

先生方も成績付けにはいろいろ苦労してるようです。
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/51181538.html#comments

でも、この採点方法だと、5点刻みの成績しかつきません。別にそれはそれでまったく問題ないと思うのですが、事務からケチがついたことがあります。

曰く「ちゃんと採点してください」と。

私なら絶対そんなこといいませんから。(by 不良教務事務員)

学生の成績を預かる教務の事務員がこんなことをいうと、自分の現在やっている仕事の3分の1ぐらいを否定してしまうんですが、大学の成績なんて、合格・不合格だけで十分じゃないかと思っています。

なぜそんなことを言うのか。

必要な単位を修得して大学を卒業すると、「学士」という学位がもらえます。
ウチの職場の場合は短期大学なので、「準学士」という学位になります。
ウチの場合は、成績評価は ABC(合格)、D(不合格)でつけるので、オールAの学生は、「Aランク準学士として学士相当の学位が」....与えられたりはしません。
大学での成績がどうだろうと、「学士は学士」、「準学士準学士」ですね。
ウチの短大では保育士の課程も持っていますが、必要な科目を修得しさえすれば、オールAでもオールCでも保育士は保育士です。
つまり、たとえぎりぎりだろうがなんだろうが合格として単位を与えるということは、その学生はその科目について一定の勉強をして必要なことを身につけましたよと世間に対してお墨付きを与えることになるわけですし、大学の成績というものはそれで十分じゃないかと考えるわけです。

逆に言えば、科目の合否についてはちゃんとこだわるべきです。
教員に「成績不良の学生をピックアップしたいからC評価の多いものをリストアップして欲しい」(さっきも言ったようにウチではC以上が合格)なんて言われると、
「それは成績不良のものに合格点あげちゃってるってことでいいんですか?」
と内心思うわけです。
そういう仕事ですからリストアップはしますけど。

しかし、まあ、そんなこと考えるのはどうも世間の流れとは逆行するようです。最近は世界の標準とかいうGPA*1とかがはやりで、西洋史と物性物理の成績を平均して何ポイントなんてあほなことをやる大学が増えてきているのが実情なんですよね。