大学職員は「おいしい仕事」

フラスコ先生経由で
数ヶ月前の記事ですけど、マイスターさんの記事

俺の職場は大学キャンパス:大学が、スタッフを失うとき - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50235203.html

はどうやら この業界の人間にはつぼにはまった記事らしく、多くのコメントが寄せられています。
私も刺激されちゃったので、日ごろ考えるところを書いてみようかな。


元記事は、大学職員という仕事が専門職として確立していく中で、人材の流動化が進めば人材確保の視点がない大学はジリ貧になっちゃうよ。という話なんだけど、じゃあどうすればいいんだろう、と私が考えるに、

答えはやはりマイスターさんの

http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50085327.html

10:居心地よくてビックリ
以上、結局のところ、大学職員というのは、職場として
非常に居心地がいい
ということがわかりました。
ベンチャー精神あふれている(つもり)のマイスターでも、
「こりゃ定年までいたいわぁ」
と思ってしまうほどです。

辺りにヒントがあるのではと思うのです。
#まあこの記事には、いい怪訝さゆえのぬるま湯的な居心地のよさへの批判もこめられてはいるのですが。

職場が居心地がいいなんていうと、このご時世、経営的には、甘やかしすぎだからもっとギューギュー絞らねばって言うことになるんだと思うんです。
で、大学職員も、一部の経営的立場の職員を残して非正規職員で安くまわしていこうという流れがあると思います。
が、そこでちょっと考えてほしい。

大学職員の居心地のよさの理由にさらに付け加えると、

  • 知的な刺激を受け・成長できる環境にある。
  • 公的な価値の実現に貢献できる。

という点があると思います。
いろんな分野の専門家が周りにいて、図書館があって。
いい仕事をすれば、学生たちの人生に、通じては社会を支えていく人材作りに貢献できる。
まあ現実がそううまく機能しているかはともかく、
最高学府で知的な環境で働きたい、社会貢献したいという人は案外多いはず。
というか多い!↓

国家公務員時代の事務職員の応募倍率は、近畿ブロック平均で10倍程度であったが、法人化後は一気に跳ね上がって100倍を優に超えている。2005年度採用では、近畿ブロックの一次試験合格者約1000名のうち400名が京大の面接試験に訪れ、集団面接で80名に絞って、人事担当理事である筆者と人事部長、企業出身の総長特別顧問などによる面接を経て、40名の採用を決めた。京大をはじめ、大阪大学神戸大学関関同立、それに大阪と京都の府立・市立大学出身者が大半を占め、一人ひとりの意欲も高い。

http://www.riihe.jp/arcadia/arcadia231.htm

こういう利点を持った職種だということは、裏返せば、ちゃんと人集めをすれば、それほど高給にしなくても能力とやる気の高い人材を確保することが可能だということです。

私がタイトルで、「おいしい仕事」としたのは、実は私たち職員にとってというより、職員という職種には大学にとって良い人材を安くで確保できるおいしさがあるということが言いたかったのです。

ただし、そういった利点はあくまで正規の職員として雇い、大事に育てていくという立場に立ってはじめて生まれてくるもので、目先の小金欲しさに正規職員のポストをケチるのは、これからの危機を乗り切る大切なものを失うことになりはしませんか。
というお話でした。